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ごあいさつ

 開発途上国では多くの障がい者が車いすを必要としていますが、その需要は満たされておりません。なぜなら、自国内で車いすを生産している国はほとんどなく、ましてや高価な外国製の車いすは手に入らないからです。

 WHOによれば、世界の人口の10%は何らかの障害を有していると言われており、さらにその中で何割かの障がい者が車いすを必要としています。アジアだけをとって見ても、世界の3分の2の人口が集中しており、車いすを必要としている障がい者の数においても世界の3分の2がアジアに居住しています。しかし、車いすを自国で製造している国は、日本、韓国、台湾など数えるほどしかありません。ほとんどすべての開発途上国においては、数少ない輸入品、中古品が「焼け石に水」程度に提供されているだけというのが現状です。

 そのような国々で車いすを必要としている障がい者は、車いすが入手できないために自由に行動することができず不便な生活を余儀なくされているだけでなく、仕事を持つことも社会に参加することもできません。

 また、外出する機会の少ない障がい者は、一般市民が享受しているような余暇活動の機会にも乏しいのです。したがって障がい者の自立と社会参加の促進のため、障がい者スポーツの普及に取り組むことには大きな意義があります。障がい者は、スポーツを通して自己の能力開発を行い、自己実現の道を探り、連帯を深め、社会へ自分たちの能力をアピールし、共存への理解を深め、社会参加の道を切り開くことができるのです。

 私たちは、「車いす製造技術および障がい者スポーツの普及」を目的としたNPO法人を設立し、このような活動に加わり貢献することのできる後継者を育ててゆくとともに、より系統的に組織的に活動を展開していくべき時が来たと判断するに至りました。

 多くの方々に会員としてご参加いただき、今後ますます活発な活動を推進していきたいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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